Q1. プロポリスってなに?
樹液や樹脂、花粉などをミツバチ自身が唾液などと混ぜたもの

ミツバチがつくって人間が利用しているものに、ハチミツやローヤルゼリー、蜜蝋などがあります。ハチミツはパンに塗ったり、紅茶に入れたり、甘味として日常生活の中で幅広く使われています。

また、ローヤルゼリーも美容と健康に良いとされています。直接飲んだり、ローヤルゼリー入りの高級化粧品を愛用している人も多いでしょう。さらに、ミツバチの下腹部からの分泌物である蜜蝋は、ロウソクや口紅などの原料として使われています。

では、プロポリスはどうでしょうか。名前を知っている人も多いかも知れませんが、その内容については意外と知られてはいないのではないでしょうか。

プロポリスは、ミツバチが巣の周辺にある樹木や草花などから採取してきた樹液や樹脂、花粉などをミツバチ自身が唾液などと混ぜ合わせたものです。

ミツバチの中のある種のハチ(学者によっては、リタイア間際のベテランのハチという説もあります)が良質の材料を採取して巣に運び、これを別のミツバチが受け取って噛み、プロポリスをつくり、巣の入口や隙間など外敵や細菌が入ってきそうなところに塗り固めるという、実に手間ひまかけてつくられています。

巣を外敵や細菌から守る、巣に侵入して殺された外敵の死体が腐敗するのを防ぐ、巣を消毒したり巣を強固にするなど、ミツバチにとってプロポリスは重要な働きをします。

アリストテレスの『動物誌』にも登場するプロポリス

プロポリスはギリシア語で、語源はプロ(守るもの)とポリス(砦・都市)です。つまり砦を守るという意味で、ミツバチにとっては「巣を守るもの」なのです。

プロポリスの歴史は古く、東ヨーロッパを中心とした地域では、紀元前の昔から、日常のケア食品、健康維持食品として広く愛用されてきました。

アリストテレスは、著書『動物誌』の中で、プロポリスの効用を具体的に説いています。プロポリスで覆うと死体がミイラ状態になり、保存力が高まることを知っていた古代工ジプトでは、ミイラ作りに使用していました。また、工ジプトの女王クレオパトラは、健康食品としてだけでなく美容のためにも活用していたといいます。

古代インカでは、神聖なものとして、神々の霊を祀る儀式にプロポリスが用いられていました。

∃一ロッパの中世期、十字軍の遠征の際には、戦士たちの健康の維持にも投立ちました。戦場での健康上のトラブルやアクシデントに備え、彼らはプロポリスを携帯していたといわれます。当時の貴族社会では、プロポリスは香水や珍重品として扱われました。

このように、プロポリスが古くから各国で活用されていたことは、様々な文献や資料からもうかがえます。しかし、学問的に注目を集め出したのは近年のことなのです。日本では、1985年に名古屋で開かれた国際養蜂会議で、プロポリスの様々な有用性が発表され、話題になりました。

そして、その6年後、1991年の学会での報告後、プロポリスの話題が堰を切ったように広がり、1999年にはカナダで開催された世界養蜂家会議「アピモンデイア」でもプロポリスの有用性が紹介されました。

とはいえ、プロポリスについては未だに詳細は解明されてはいません。プロポリスのもつ計り知れない奥深さは、今後のさらなる研究に大きく委ねられているのです。


Q2. なぜ、ブラジル産がいいの?
プロポリスは採取国によって品質が異なる

プロポリスは、ブラジルだけではなく、ヨーロッパや北アメリカ、オーストラリア、中国などで採取されています。なのになぜ、ブラジル産がこれほど人気を集めているのでしょう。

日本で市販されているプロポリス商品の多くはブラジル産です。というのも、日本の消費者が商品選びに厳しい目を持っていることもその要因にあります。

ではなぜ、ブラジル産のプロポリスは品質が高いのでしょうか。 最大の理由は、ミツバチの種類が他の地域のものとは異なるためです。ブラジルには、非常に生命力の強い混血種のアフリカ蜂化ミツバチが存在するといわれています。ブラジルで新種に生まれ変わったミツバチは、あたかも人間に役立つプロポリスを作るために生まれてきたような優れた種なのです。

そしてもうひとつ、ブラジル産プロポリスが上質といわれる理由は、ブラジルの気候・風土にあります。亜熱帯で湿度が高いブラジルの過酷な自然環境のもとで、植物は否応なく力強くたくましくならざるを得ません。亜熱帯に属する沖縄の野菜が力強いように、ブラジルの植物も強力な生命力をもっているのです。

つまり、新種に生まれ変わったアフリカ蜂化ミツバチという強く有能なミツバチが、クルシア、メイジヤ、クルシア マイナ、アラウカリア、ヘテロフイーラ、種々のバッカリスといった亜熱帯の強力な繁殖力をもつ植物群からプロポリスを作っているのです。

また、ブラジル産プロポリスが人気を得ているもうひとつの要因として、ブラジルが今日でも広大な無公害エリアを保ち、環境汚染などによる薬品残留がないことがあげられます。

プロポリスの原料になる植物は約400種以上

プロポリスの人気が高まり始めた1980年代後半から、日本ではずっとプロポリスの起源植物(プロポリスの原料としてミツバチが集める植物)はユーカリがよいといわれてきました。理由ははっきりしませんが、ブラジルの随所にユーカリが自生・植林されていることが、その根拠とされていたのかもしれません。

しかし、日本の富山医料薬科大学とブラジルのヴィソーザ大学との共同研究で、デジャイール・メッサージ教授は「ユーカリが主要起源植物だというのは根拠がなく、ユーカリのプロポリスがよいといっている研究者はブラジルにはいない」と言明しています。また、サンパウロ大学の研究グループも、プロポリスの原料になる植物は約400種以上と報告しています。

事実、ブラジルのミツバチはクルシア、メイジャ、クルシアマイナ、アラウカリア、ヘテロフィーラ、種々のバッカリスなどの植物からプロポリスをつくっています。

中でも、アレクリンとよばれることもあるキク料の植物であるバッカリスは、プロポリスに含まれている化合物やミツバチの行動観察から、特に重要な植物としてクローズアップされています。

1999年の世界養蜂家会議「アピモンディア」では、富山医科薬料大学の門田重利教授の助手であるA・バンスコッタ薬学博士がプロポリスの起源植物としてバッカリスの重要性を報告しています。

-----ヴィソーザ大学はプロポリス研究の総本山-----

ヴィソーザ大学は南米の大国ブラジルのミナス・ジエライス州にあります。東京都江東区の面積とほぼ同じ3751万7330m2に及ぶ広大な敷地面積をもつ大学です。農獣医学系を中心に29学部が設置された有名な総合大学(工ヴァルド・F・ヴィエラ学長)です。

同大では、ブラジルでミツバチ研究の第一人者であるデジャイール・メッサージ教授(動物生態学)を中心としたグループが ミツバチの生態や生産物の調査・研究を行う一方、ミナス・ジジェライス州の各地で生産されるプロポリスの主要成分の分析、特性評価などの研究に取り組んでいます。

プロポリス研究の転機が訪れたのは1997年、日本のプロポリス研究の第一人者である松繁克道氏が訪れて講演を行ったことからです。この講演は、ヴィソーザ大学の研究者たちを瞠目させました。というのは、ブラジルではそれまでプロポリスの体系的・実験的な研究が皆無だったからです。

講演後、刺激を受けた研究者たちは同大にプロポリス研究グループを設置して専門的な研究が行われるようになり、今ではブラジルでのプロポリス研究の総本山になっています。


Q3. ミセル化抽出ってなに?
ミセル化抽出プロポリスとは

ミセル化抽出はアルコールを一切使用しない抽出法のため、子供からお年寄りまで安心して飲用いただけます。また、速やかにプロポリスの成分を吸収します。

プロポリスは元来、水に溶けにくくアルコールで抽出するのが一般的と言われてきましたが、日本プロポリスではアルコールを一切使用しない画期的な抽出法(ミセル化抽出)によるプロポリスの製品化に成功しました。

ミツバチの巣で作られるプロポリスはとても貴重なものです。ミツバチがつくったプロポリスの板は人間の手で巣から外され、その成分は様々な抽出法によって取り出されて加工されます。実はこの時に重大な意味をもつのが抽出法です。

ミセル化抽出プロポリス「エスタプロント」の製品規格

・外観・性状B/淡~濃茶褐色の液体。特有のプロポリス臭、甘味を有する。異物を認めない。
・PCB/検出せず。
・エンドリン(残留農薬)-----検出せず
・アンドリン(残留農薬)-----検出せず
・ディルドリン(残留農薬)-----検出せず
・抗生物質(テトラサイクリン類)-----検出せず
・一般細菌-----3×103個/g以下
・大腸菌群-----陰性
(公財)日本健康・栄養食品協会のプロポリス食品規格基準をもとにした自主規格
安全性/急性毒性試験、長期経口毒性試験、催奇形性試験、微生物限度試験。以上の試験を行い、安全性を確認。

最も一般的なのがアルコール(エタノール)抽出法です。その他に、アルコールでは溶けにくい親水性成分を抽出する水抽出法があります。

1990年代から現在に至るまで最もよく活用されているのは、アルコール抽出法です。その理由は、アルコール抽出法で多くの成分が得られるからです。さらに製造が楽なこと、清潔できれいなエキスが採れることなどが大きな理由です。一方、水抽出法では水で抽出すると得られる有用な成分もあるものの、抽出効率はアルコール抽出法にはおよびません。

抽出法により抽出成分も違ってくる

抽出法が問題になるのは、抽出効率だけではありません。アルコールと水では抽出できる成分も違ってきます。ですから、どちらの抽出法が良いか悪いかは単純にはいえません。できることなら、アルコール抽出と水抽出の両方の成分が得られる抽出法が望ましいわけです。この願いにこたえたのがミセル化抽出法です。

「ミセル」という言葉の意味についてですが、水と油は、そもそも混じり合い、溶け合うことがなく、水の中に油が、油の中に水が浮遊してしまいます。この状態を「分散」といいます。分散よりもう少し粒子が小さい「乳化」状態にすると、より混ざりやすくなります。しかし、乳化状態で一時的には混ざったように見えても、時間が経つとやはり分散してしまいます。

「ミセル」は分散でも乳化でもない、イオンや分子の独特の集合状態のことで、数個から百数十個の分子やイオンが互いに引き合って寄り集まり、小さなボール状になったものです。水溶化(物が水に溶けやすい状態のこと)と乳化の中間の状態で、乳化より小さい微粒子状になっています。

ミセル化抽出は、グリセリンと水で抽出します。グリセリンの働きによりプロポリスの水に溶けやすい成分を効率よく引き出せます。そして、グリセリンと乳化剤が媒介して、ワックスなどの爽雑物も排除しつつアルコールに溶けやすい成分を抽出してくれます。


Q4. ミセル化抽出のメリットは?
プロポリスの有用成分を最大限に引き出し、しかも体内の吸収率が高い

水抽出法の利点とアルコール抽出法の効率の良さを兼ね備えたミセル化抽出法によって、プロポリスの成分をより効率的に取り出せるようになりました。

ミセル化抽出法は、単にアルコール抽出や水抽出の両方から成分を同時に得られるだけではなく、ミセルの特性により人間が飲んだとき体内に無駄なく速やかにプロポリスの成分が吸収されるという点でも優れた抽出法なのです。また、アルコールを用いていないため、子供からお年寄りまで安心して飲むことができるという利点もあります。

ミセル化抽出法は日本プロポリスのオリジナル製法

実は、このミセル化抽出法は日本プロポリス社の独自技術によるオリジナル製法なのです。そのため、他のプロポリス関連企業では行われていません。

ミセル化抽出は、アルコール(エタノール)を使用しない独特の方法です。自触媒反応を利用して、プロポリス成分をマイクロカプセル化(ミセル=徹小粒子化)することに成功しました。このミセルは、プロポリス抽出成分、植物性グリセリン、グリセリン脂肪酸エステルと、水から構成されています。そのため、プロポリス特有の匂いが抑えられ、水にもよく溶けます。

アルコール抽出成分のプロポリスと比較してヤニやワックス成分は極めて少量しか含有しませんから、この方法ではまずヤニが浮くこともありません。プロポリスを飲んだ容器にヤニが付着しないのはこのためです。

ミセル化抽出を採用することによって、プロポリスの有用成分を最大限に引き出し、しかも体内の吸収率が高い製品を作り出します。日本プロポリスでは、こうしてつくられたプロポリス製品を「エスタプロント」とネーミングしています。

「エスタプロント 31ml」を生産するためには、150匹のミツバチが延べ900kmの距離を採餌飛行

近年様々な側面から注目を集め出したプロポリス。しかし、意外に知られていなかったのがミツバチによるプロポリスの生産工程です。ここに、プロポリスを集めるためミツバチたちがどんな働きをするのか、精密に調査した興味深いデータがありますからご紹介しましょう。

ミツバチがプロポリスを集めるために一度飛び立つと、後ろ足に2つのボール状にして自分の体重のなんと40%の植物樹脂を持ち帰ります。平均すると約40mg(片足に約20mg)。人間に例えると、60kgの体重の人が24kgの荷物を持ち帰ることになるわけです。

机上の計算ですが、1kgのプロポリスを集めるためには25000匹のミツバチたちが動員されなければなりません。
ところで、ミツバチは1回の採餌で往復6kmくらい飛行すると想定されています。仮りに飛行距離を6kmとすると、25000匹のミツバチたちが1kgのプロポリスを集めるために要する飛行距離は延べ15万kmとなります。15万kmといえば地球4周分に相当する距離ですが、プロポリス1kgにはミツバチが地球4周分を飛行した労力が秘められているなど、誰が想像できるでしょうか。

ちなみにこの計算によると「エスタプロント 30ml」を生産するためには、150匹のミツバチが延べ900kmの距離を採餌飛行することになります。900kmといえば、東京~京都問の往復の距離といえばおおよそ想像がつくでしょう。


Q5. ミセル化抽出プロポリス「エスタプロント」とは?
品質管理・保証の国際規格lS09001を取得したプロポリス原料を使用

「エスタプロント」は日本プロポリスの那須工場にてミセル化抽出法と厳重な品質管理によって製造されたプロポリス製品です。

日本プロポリスの製品に使用される原料はすべてネクター社(アレシャンドレ・アブレウ社長。ブラジル連邦共和国ミナス・ジェライス州)から輸入しています。アブレウ社長はブラジル養蜂家組合・CONAPの会長を務めた経歴をもち、品質管理に厳しいことでも定評があります。

そうした企業姿勢と品質の確かさが評価され、ネクター社はブラジル国内のミツバチ関連企業として初めて品質管理・保証の国際規格であるlS09001を取得しました。ブラジルのプロポリス原料会社では唯一のlS09001規格認定会社です。lS09001規格の認定後、規格取得の国内モデルとなり、品質管理システムはさらに厳格なものになっています。

ISO9001ってなに?

ISO(International Organization for Standardization)とは国際標準化機構のことで、製品の製造・設計から検査に至るまでの品質管理能力について、その信頼性を認証した規格です。(国際的な相互規格で、世界各国で審査が行われています。 ネクター社が取得したlS09001は、ブラジル国内のミツバチ関連企業では初めてで、設計・開発、製造・据え 付けなどに関する品質保証モデルになっています。

ちみなに、ブラジルで品質保証や衛生管理などを審査するのはSIF(連邦検査局/農務省管轄)で、設備や衛生管理などの条件をパスした場合は認証番号が交付されます。日本プロポリスが輪入している相手先企業は当然SIFの認証番号を取得しています。

良質なプロポリス原料:CPI方式で採取、PI方式を採用した画期的な養蜂

本来、ミツバチがつくるプロポリスの量はごくわずかですが、長い間プロポリスを待望する人々のために、いかにして量産するかが大きな課題でした。

そこで考案されたのがCPI方式です。CPI方式というのは、簡単にいうと、ハチが入る巣箱の隙間をハチまかせにしないで、人間の手で少し広げてやるという方法です。プロポリスはミツバチが出入りする巣の入口や巣の隙間につくられます。

ミツバチはプロポリスで穴を塞ぐ習性があるのです。CPl方式は、このミツバチの習性を利用したものです。

具体的には、巣箱の璧に横長の着脱式の外壁をたくさん設けます。外壁を1段外すと穴が大きくなり、ミツバチが大量にプロポリスを作るというわけです。そして、ミツバチがプロポリスで穴を塞ぐと、また別の外壁を1段外します。すると、ミツバチがまた、外壁の穴をプロポリスで埋めます。

この作業を繰り返すことによって、一つの巣箱から年間400g程度しか採れなかったプロポリスが数10倍も採れるようになったのです。

1)プロポリス原塊の年間採取量を飛躍的に増やした。 2)ネクター社提携の契約養蜂家。厳しい品質管理の元、養蜂を行います。 3)巣箱外壁を一段ずつ取り外すCPI方式の巣箱に良質のプロポリス原塊がたまります。 4)採取されたプロポリス原塊。従来のこそげ落とした原塊に比べ明らかに板状になっています。

この方法を採用してから、採取量だけではなくもう一つの重要な課題も解決されました。CPI方式が考案されるまでは、ミツバチの巣箱からプロポリスを削り取っていたため、蜂の死骸が入っていたり木屑や泥が入っていたりと、品質的に問題がありました。

CPI方式を採用してきちんとした段と隙間を作くってやることで、ミツバチはきれいにぎっしりと、まるで繊毯をしきつめるように一段ずつプロポリスを埋め込みます。ゴミひとつない板状のプロポリスができあがるようになったのです。


Q6.「エスタプロント」の飲み方は?
Q:どれくらい飲めばいいですか?
A:特に決まりはありません。普通2~3mlが標準的な量ですが、少し多めに飲む方もらっしゃいます。

Q:いつ飲めばいいですか?
A:特に決まった時間はありません。いつ飲んでもかまいません。また、1日分をまとめて一度に飲んでも、分けて飲んでもかまいません。

Q:何かに混ぜて飲んでもいいですか?
A:水やお湯に混ぜて飲んでも問題はありません。飲みはじめは、何かに混ぜて飲んだほうが飲みやすいかも知れません。ミセル化されたプロポリス、「エスタプロント」は水に混ざりやすいので、お茶でも牛乳でもジュースでも乳酸菌飲料でもよくなじみます。冷水でも溶けますので、夏は冷やして、冬は温かくして飲むのもよいでしょう。牛乳に混ぜるとコーヒー牛乳のようでおいしいという方もいらっしゃいます。

Q:長く飲み続けても大丈夫ですか?
A:長期経口毒性試験で何の問題もないことが証明されています。長期間飲み続けても問題ありません。

Q:グリーン系のプロポリスのほうがよいと聞きましたが?
A:確かに、グリーンが強いものはフラボノイドが多いといわれています。しかし、プロポリスは、構成成分が数百種類もあるともいわれています。しかも、未だ未知な部分が多く、相互的な成分作用が微妙な有用性を生み出すともいわれています。そのため、いちがいにフラボノイドの含有量だけでは評価できません。

Q:プロポリスを選ぶとき、エキスの色は判断基準になりますか?
A:抽出法によって、原料の色がそのまま反映されるとは限りませんので、判断基準にはならないと考えられます。

Q:水抽出には特別の成分が溶け込んでいると聞きましたが・・・
A:水ではないと抽出できない成分があることは事実です。逆に、アルコールでないと抽出できない成分もあります。しかし「エスタプロント」は、アルコール(エタノール)を用いないにも関わらず、アルコールで抽出される成分も、また水で抽出される成分も両方含有しています。

Q:ハチの種類は大変多いようですが、どんなハチでもプロポリスを作るのですか?
A:プロポリスをつくるのは、西洋ミツバチとアフリカ系のミツバチとの混合種です。東洋種のミツバチはプロポリスをほとんどつくりません。漢方にプロポリスの記述がないことでもわかります。

Q:「エスタプロント」のカロリーはどのくらいですか?
A:1g当たり約3.7kcalです。

Q:プロポリスは産地によってその成分は違いますか?
A:ミツバチの行動半径は限られていますので、当然プロポリスの成分はミツバチの植物帯を反映します。そのため、ブラジル産のプロポリスと、たとえば中国産のプロポリスではその組成が違ってきます。ただし、植物の種類によらない共通部分も見られます。


日本プロポリスの本社・那須工場
高水準を維持するため、常にブラジル現地企業と情報交換

日本プロポリスでは、ブラジルのミナス・ジェライス州にあるネクター社から供給されるプロポリス原料を輸入し、本社・那須工場にてプロポリス製品を製造しています。 もちろん、原料がどのようにして採取され、保管・管理されているのかを現地で常に確認し、これらが高水準を維持するよう、現地企業との情報交換や確認作業も怠りません。

製造に関する一連の作業がきちんと行われることにより、高品質を誇るプロポリスが安定的に市場に供給できます。

原料輸入から出荷まで
原料輸入→受入・品質検査→原料秤量混合→抽出→ろ過→殺菌→液品質検査→充填→重量検査・もれ検査→包装→保存サンプル・製品検査→出荷

大型冷蔵庫で常に5℃で保存
日本に輸入されたプロポリスは、成田から日本プロポリスの那須工場に直送され、家庭用大型冷蔵庫の1000倍以上の容量をもつ専用冷蔵庫で保管されます。冷蔵庫は常に5度Cに設定されており、いつ、どの地域から送られてきたものなのかが一目でわかるように管理されています。

品質管理室では、液体クロマトグラフィーなどの分析機器によって厳重な品質チェックを行い、プロポリスの配分を決めます。というのも、プロポリスは採取地域や季節によって、外観や異物の混入具合、栄養成分などに若干の差があるからです。これらを平均にするための配分作業が大変重要になります。

配分方法の指示が出ると抽出が始まります。抽出されたプロポリスは再び品質管理室に戻され、原液の状態で自社内の規格に合うかどうかの各種の品質チェックを行います。

「プロント」と「エスタプロント」、2種類の製品を製造
品質管理室の配合指示に基づき、プロポリス抽出液が製造されます。当社には抽出方法の異なる「プロント」と「エスタプロント」の2種のプロポリス抽出液がありますが、原料となるプロポリスは同じものです。独自の抽出法(弊社特許)により作られたプロポリス抽出液は、製造ロットごとにタンクに保管され、次の工程に送られます。

加熱工程で品質が安定
エスタプロント液はその性質上、微生物は増殖できませんが、液体の食品であるという前提で加熱の工程を入れています。この工程によりさらに品質が安定します。

一般細菌数・大腸菌群などすべてのロットを検査
孵卵器(通称)でサンプルを塗布した培地を、一定の温度で保存し、一定の時間後に微生物の繁殖状態を検査します。通常は、一般細菌数・大腸菌群をすべてのロットに対して検査しています。 分光光度計は主にプロポリスの品質の一つの指標であるフラボノイドの測定に、また、活性酸素(フリーラジカル)消去能の測定にも使用しています。

加熱工程で品質が安定
計量充填されたエスタプロントは、重量チェックをし、いよいよ箱詰め。この後、検査をパスすると出荷です。こうした幾重もの厳重な検査やチェックを経て、プロポリスはようやく消費者の元に届けられるのです。